こんにちは管理人の河内です。
今回は水彩画専用の画用紙“水彩紙”の中で特におすすめの紙“ホワイトアイビス”をご紹介します。
以前管理人は、水彩画の選び方全般についてご紹介したこちら記事で、コスパ最強は“ランプライト”ではないかということを書きました。⇒【水彩紙の選び方】コスパ・レベルごとにお勧めの水彩紙をご紹介します!(後編)
しかしその後、改めて様々な水彩紙を何度も試していくうちに別の結論に達しました。
つまりそれが「コスパ最強はホワイトアイビス」である!という結論です(2020年6月現在)(;^_^A
水彩紙も多くの種類が販売されていて、お値段もかなりピンキリで絵を描く皆さんの頭を悩ませる問題ですが、どうしてこの“ホワイトアイビス”がおススメなのか?コスパ最強なのか解説してみたいと思います。
目次
ホワイトアイビスの特徴
過去のこちらの記事で、管理人はこのホワイトアイビスをこのように評価しています。
「こちらはコットン高配合とありますので100%コットンというわけではなく他の材料も含まれているようです。表面は強くはじきも強い紙です。中目でも表面の凹凸が荒い。
同じホルベインのウォーターフォードに比べて少し安価なので荒いのが好みであればお買い得です。」
しかしこの記事ではこのホワイトアイビスよりも“ランプライト”の方がコットン100%なのに価格が抑えられている上にリフティングができるという点でこちらをコスパが良いと高評価していました。
ホワイトアイビスを使った感想~上位のウォーターフォード、ランプライトと比較して使い心地など
他の水彩紙も同時に使いながらホワイトアイビスを使いこんでいくうちに、色がスっと入っていく感じなどはコットン100%とほとんど変わらないほどで、にじみやぼかしの効果もごく自然にできます。
絵具の発色も良く、むしろ格上のウォーターフォードの方が時間とともに色が白くかすれてくる印象がありますがホワイトアイビスではそれは感じません。
表面の凹凸も当初使い始めたころは荒いなと感じていましたが、慣れてくるとそれほど感じませんがやはり細密な表現をしたい方には厳しいかもしれません。
紙の白さについてはその名の通りバッチリの純白。
ここがやはりランプライトと比べて色の鮮やかさに差がでてくるところです。
ランプライトはその名の通り“ランプの灯り”のような温かみのある自然な色が特徴ですのでここは好みの問題になりますが、やはり絵具の彩度、発色を良く見せるのは純白ということで管理人的にはホワイトアイビスが気にいっています。
唯一の弱点はリフティングが出来ないということです。
リフティングというのは、一度塗った絵具が乾いた後も水をつけることで色が再度浮かび上がりそれをティッシュなどでふき取ることです。
これができないということは絵具の定着が良いということなので何度も重ね塗りが出来るということなのですが、一度塗った色が取れないのは修正が効かないということなのでそこがランプライトに唯一負ける点です。
ホワイトアイビスをおススメする理由
メーカーであるホルベインも「欧州の高級水彩紙に匹敵する高い発色と基本性能を持った日本製の高級水彩紙です」とうたっているように格上のウォーターフォードなどと比べてコットン紙としての描き心地や強度なども全く遜色ありません。
それなのに価格はぐっと抑えられているのでとても経済的です。
ホワイトアイビスこんな方におススメ!
管理人的には水彩画初心者の方にはまずヴィファールやワトソンなど低コストで標準的なパルプ紙である程度枚数を重ね、慣れてきた頃にコットン製の水彩紙に代えていかれるのが良いと思っています。
それは発色や色のノリの良さに加え、水彩画独特の魅力であるにじみやぼかしを使った表現に向いているからですがその反面どうしても値段が高くなります。
それは材料コスト面などから仕方のないことなのですがそんな中、上述したようにこのホワイトアイビス紙はコットン100%でないもののそれと全く遜色のない表現が可能です。
ですから初心者の段階を一歩超えてより表現の幅を求められる方にとっては低コストで惜しみなく練習できる一品です。
まとめ
いかがでしたか?
結局は、絵は一枚描いたら終わりというわけでなく何枚も何枚も練習したり長年楽しんでいくものなのでよほどお金に余裕があるか頓着しない方以外はコスパというのが描き続けていく上でとても重要な関心事になりますよね。
かといって低コスト紙では表現の幅が限定されて思うような表現が出来なくては元も子もありません。
やはり高い紙には高いなりに理由があるということなのですが、今回ご紹介したホワイトアイビスはそれらを両立したとてもバランスの良い水彩紙といえます。
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