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スペインバロックの巨匠ベラスケスの生涯を解説します!

こんにちは。管理人の河内です。

この記事では、スペイン・バロックの巨匠ディエゴ・ベラスケスの生涯を詳しくご紹介します。

と言っても実は詳しい資料も乏しいため、年表を追うような感じですが是非参考にしてみてください。

目次

ベラスケスの生涯① 出生~修業時代

ディエゴ・ベラスケスは1599年スペイン、セビリアに生まれました。

父はポルトガル系の貴族の出身、ベラスケスは母方の性です。

当時のセビリアは、スペイン帝国の中でもとりわけ発展した大都市であり、経済、文化の両面で繁栄を極めていました。

1610年、ベラスケスが11歳になったころ、後期マニエリスムの画家、フランシスコ・パチェーコに弟子入りします。

パチェーコは幅広い教養を身に着けており、スペインでは最初の本格的「絵画論」を執筆し、彼の説いた図像学や絵画技法は、17世紀を通じて美術家たちの規範となりました。

ベラスケスはこのパチェーコの元で、絵画技術だけでなく幅広い知識や教養を身に着けたようです。

6年の修行を経て、1617年17歳で画家として独り立ちします。

初期のころは主に宗教画、風俗画、神話画などを描いています。

翌年師匠パチェーコの娘ファナと結婚。

1622年一度目のマドリード旅行に出ます。

ベラスケスの生涯② 宮廷画家時代

1623年に、ベラスケスはより大きな活躍の場を求めて再び首都マドリードへ出ます。

そこで同郷で宰相となっていたオリバーレス伯爵ガスパール・デ・グスマンの紹介で、国王フェリペ4世の肖像画を描きました。それが絶賛され、国王付き画家に任命されることになります。

1627年ベラスケスを始め4人の宮廷画家がコンクールで競い、優勝したベラスケスは報奨として王の私室取次係に任命されます。

1628年フランドルの大画家ピーテル・パウル・ルーベンス(↓)がマドリードを訪れ親交を結びます。

1629年、念願であったイタリア遊学が認められ、ヴェネツィア、フェッラーラ、ボローニャを経てローマに1年間滞在。

1633年、宮廷警吏の職に就く。

1634年、王の衣装係に任命される。 ブエン・レティ―ロ離宮内「諸国王の間」のために騎馬肖像シリーズと、「ブレダの開城」の制作に取り組む。

1642年国王に同行しアラゴン地方を視察し数か月滞在する。

1643年1月、王室侍従代に任命され、6月王宮特別営繕監督官に任命される。

1647年アルカ―サルの改築工事に伴い、美術品陳列室となる「八角堂」建設の検査官兼会計官に任命される。

1649年マラガを出港しジェノヴァで下船。各地で多数の古代彫刻や絵画などの美術品を購入。フィレンツェ経由でローマに2年近く滞在する。

その滞在中に「教皇イノケンティウス十世の肖像画」や唯一の裸体画である「鏡を見るヴィーナス」を制作。

1650年、ローマの聖ルカ美術アカデミー会員に迎えられる。

マドリードに帰還。

1652年王宮配室長に任命される。

1658年代表作「ラス・メニ―ナス」を制作。

1659年勅命によりサンチアーゴ騎士団の称号を授かる。

1660年過労のため病に倒れ、61歳で逝去。

王宮近くのサン・ファン・バウティスタ教会に埋葬されました。

ベラスケスの生涯 まとめ

いかがでしたか?若くして宮廷画家となって王宮に入ったベラスケスは、2回のイタリア外遊以外はそのほとんどを王宮の中で過ごしたため、にゴッホやピカソのように波乱万丈のエピソードのようなものはほとんどなく、極めて順風な画家人生を送ったようです。

王の信頼が厚く、そのために様々な役人としての要職を任せられ、出世はしますがその分晩年は画業に専念できずに過労だったことには同情しますね。

 

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・迫真のリアリズム!巨匠ディエゴ・ベラスケスの代表作を解説します!

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