こんにちは。管理人の河内です。
今回はちょっと遅くなりましたが、現在、東京の六本木にある国立新美術館で開催中の『ビュールレコレクション展』に行ってきましたのでご報告します。
http://www.buehrle2018.jp/
『ビュールレ・コレクション』とはちょっと言いにくい、余りなじみのない名前ですよね。
実は僕も今回展覧会が行われると聞いて初めて知った名前でした(;^ω^)。
でもこの有名な作品があると聞けば、結構多くの方がご存知なのではないでしょうか?
印象派の巨匠オーギュスト・ルノワールの代表作『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢』
これが今展覧会の目玉作品です。その可憐な可愛らしさから今回は誰が付けたか『絵画史上最強のセンター』なんて謳い文句がついていました。
私、管理人の運営する絵画教室でも、生徒さんが何人も模写をするほど人気の作品です。
まあ絵がどうこう言うよりなんと言っても可愛いですよね(^^;)。
そもそも『ビュールレ・コレクション』とは?
スイスの大実業家エミール・ゲオルク・ビュールレと言う方の個人コレクションです。
彼は若い頃から美術に興味があり、事業が成功すると印象派を手がかりに次々と作品を購入収集しました。
それらは17世紀のオランダ絵画から20世紀近代絵画まで幅広く集められたとても質の高いコレクションです。今回の展覧会は、その素晴らしいコレクションがすべてスイス、チューリヒ美術館に移管されることになり、それに伴ってコレクションの全体像を紹介しようと企画されたようです。
今回の展覧会には、そのコレクションの中からバランスよく時代を追って選ばれた約60点が展示されていました。(その半分は日本初公開)
はじめは17世紀オランダの画家フランス・ハルスに始まり19世紀フランス画家ドミニク・アングル、ロマン派ドラクロワと進んで写実主義クールベ、コロー、マネそして印象派へ。最後は20世紀ジョルジュ・ブラック、ピカソも申し訳程度にありました。
最後の展示室には本邦初公開となるモネの大きな『睡蓮』。なぜかこれだけ写真撮影が許されていて皆さん記念撮影をされていました。
展覧会の感想としては、今回目玉の『イレーヌ』とセザンヌの『赤いチョッキの少年』くらいしか当てにしていなくて余り期待せずに行きましたが、思いのほかゴッホが多かったり、アングル、ドガ、ピサロやシスレーらの良い作品が多かったのでお得な感じでした。
『ひまわり』などの黄色の印象が強いゴッホですが、この淡いブルー系の色も美しい!
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ作「花咲くマロニエの枝」
点数も多すぎず、ちょうど見やすい数で、まあまあの見応えある作品ばかりでしたのでオススメかと思います。
東京近郊にお住まいの方は是非お出かけされて見てはいかがでしょうか。
ただ、僕が出かけたのはNHKのテレビ『日曜日美術館』で今展が紹介された直後だったからか、平日にも関わらずとても多くのお客さんが来場していましたので余裕を持って行かれることをおすすめします。
今回もう一つの目玉ポール・セザンヌの『赤いチョッキの少年』
東京展示終了後、福岡(5月19日~7月16日)、名古屋(7月28日~9月24日)に巡回するそうです。
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