【口の描き方】②実践編!デッサンの制作過程に沿って解説します!

こんにちは。管理人の河内です。

今回は前回に引き続き“口の描き方”についてですが、今回は実際に制作工程に沿って描いていく上でのポイントを解説してみたいと思います。

前回も書きましたように口はとても動きの大きい器官ですから、向きや表情によって大きな変化をします。とりあえずここでは第一歩としてほぼ正面から閉じた状態の口をデッサンしていきたいと思いますが立体としてのとらえ方や描き進め方など参考にしていただければ幸いです。

目次

口の描き方 鉛筆デッサン実践編①

まずは口の顔全体の中での位置を確認します。

こちらは前回の通り⇒

 

まずは口のラインのあたりを付けましょう。

そして次に口の始まりと終わりの位置、唇の一番高い位置と低い位置にしるしをつけ、この範囲に口が収まるということを確認します。

口の描き方 鉛筆デッサン実践編②

次に口の中心と唇の範囲を決めます。

これは顔がどちらを向いているかによって大きく変わりますし、逆に言うと中心が決まれば顔の向きも決まるということになります。

唇の範囲??と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実は口そのものの大きさと唇は微妙に違います。

下図のように唇は少し小さいのです。

ここまで取った位置を示す印を直線でつなげます。

これで口の大枠は取れましたので大きく印象がくるっていないか確認しましょう。

 

 

口の描き方 鉛筆デッサン実践編③ 大きな明暗でとらえる(縦方向)

ここからざっくりとトーンをつけてみます。

一番大きな明暗をつけていきますがこの場合は上下の唇による違いです。

下唇は上を向いているので明るい面、上唇は下を向いているので暗い面となりますからこんな感じです。

さらに唇だけでなく下唇の下のへこみも暗い面として一緒に影をつけておくのがポイントです。

 

口の描き方 鉛筆デッサン実践編④ 大きな明暗でとらえる(横方向)

 次に横方向で明暗を付けます。

前回描きましたように、口自体は平面的にとらえがちですが実はかなり突き出た形状をしています。

なので大まかに全面、両側面の3つのとしてとらえます。

このとき明暗は光が左右どちらから差しているかを意識して明中暗という感じで分けていきます。

 

口の描き方 鉛筆デッサン実践編⑤ 唇の周囲

そして大切なポイントである口元。

ここは基本的にはへこんでいますのでこちらにも影をつけます。

また上唇に比べて下唇は厚みがありふっくらと立体的ですので上下二つの面としてとらえます。

ここまで描いてくるともうほぼ口になりますね。

 

 

口の描き方 鉛筆デッサン実践編⑥ 描き込み

ここからはより具体的に細かな凹凸を追いかけて明暗をつけていくわけですが、唇だけに目がいかないようにすることも大切です。

口には唇を囲むように口輪筋という筋肉が取り囲んでおり、口元=口角のところには大頬骨筋、笑筋、口角下制筋などいろんな筋肉が集まってきています。

この複雑な関係すべてが見えるわけではありませんが、それによって微妙な変化が生まれ豊かな表情に繋がっていきますのでしっかりと意識して描いていくことはとても重要です。

 

また人中と呼ばれる上唇の上のへこみ(溝)や下唇の下のへこみなどもより口らしさを出してくれますので忘れずにしっかりと描いていきましょう。

これらは暗くなりすぎると髭が生えたようにも見えますので注意が必要です。

 

口の描き方 鉛筆デッサン実践編⑦ 描き込み~完成へ

仕上げに向けてどんどん描き込んでいきましょう。

よりリアルにしたい場合は唇の細かなたて皺や上唇の中央部の膨らみななども描き起こします。

最後に細部を描き込むことによってトーン(色の変化、色調)が単調になったり似てきたりしますので明暗のコントラストをつけてメリハリを付けます。

もう一度、③④でやった仕事を思い出して大きな明暗をつけなおすことも必要です。

口の描き方 鉛筆デッサン実践編 まとめ

いかがでしたか?

今回は口に焦点を当てて鉛筆デッサンの制作過程をたどりながらポイントを解説してみました。

なかなか口だけを取り出して描くということはないと思いますが、実際にモデルさんや写真を見ながら人物の顔を描くに当たって参考にしていただければ幸いです。

 

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