水彩筆はどれを買う?【ホルベイン ブラックリセーブルSQ】管理人おススメの水彩筆をご紹介します #01

こんにちは管理人の河内です。

今回は管理人おススメの水彩筆“その1”ということでホルベイン社から出ているブラックリセーブルSQをご紹介してみたいと思います。

水彩画に使う筆は大きく分けて自然毛(動物の毛・獣毛)と人工毛(合成繊維)そしてこの二つの混合毛の3種類があります。

今回ご紹介するブラックリセーブルSQはリス毛と人工毛の混合毛になります。

リス毛100%の筆はお値段も恐ろしく高価なのでなかなか手が出ませんが、こちらはそれに比べると随分優しい価格設定になっていますが、この筆をおススメする理由はそうした消極的な理由ばかりではありません。

ではこのブラックリセーブルSQをおススメする理由とは一体何なのか?解説していきたいと思います。

 

水彩画の筆選び全般に関する記事はこちら⇒水彩筆の選び方】筆えらびに悩んだら最初にかうべき筆はコレ!

目次

ブラックリセーブルSQの特徴

①材質=リス毛とそれに似せて作られた合成繊維の混合毛。

②形状=穂先が極細、本体はふっくらとした形状。羽菅筆とも呼ばれる。

 

先端と根元で大きく太さが変化しているため、広い面積の塗りから繊細な描写まで一本で続けて仕事ができ変化に富んだ彩色ができる。

 

③保水性と適度な弾力性。水の含みが非常によいのにある程度のコシ(弾力性)がある。

 

④あまり他にはない綺麗なブルーの柄はちょっとカッコイイ(^^)!

 

ブラックリセーブルSQを使った感想~使い心地など

使い心地としてはこの形状を初めて使われる方は「気持ちいい!」と感じられるのではないでしょうか。

硬すぎず柔らかすぎずとても滑らかに仕事ができます。

この独特の形状の変化を使ってスムーズに小さな仕作業から大きな作業へと移行できました。

とても水の含みが良いので大量の水と絵の具を吸ってくれて穂先で繊細にアウトラインを描いたらすぐに一気に広い面を塗っていくことが出来ます。

また筆のどこまで(先だけか根元までか)使うかでかなり変化に富んだ表情が作れるので植物など流れのあるモチーフはお習字の様に滑らかに描けて楽しいです。

 

ブラックリセーブルSQをおススメする理由


まったくの自然毛(獣毛)ではないため、獣毛100%の筆と比べるとお値段は控えめです。

例えばアマゾンで3号の値段を見てみると¥2,622(2020年6月現在)、それと比べて同じ様な形状のリス毛筆は¥5,500、フランスの老舗メーカーラファエルでは8000円から1万円以上もします(ブルーリス毛の場合)

 

しかしこのブラックリセーブルSQが価格が安いからといって「安かろう悪かろう」ではありません。

 

管理人の個人的な意見としては、リス毛100%のものはコシ(弾力性)が弱すぎて描きずらいとさえ感じていましたし、どうしても耐久性に問題があります。つまり高いのにすぐ買い換えないといけないという悲しさもあります。

それらを人工毛(合成繊維)を混ぜることで解決してくれさらに価格も抑えられているのですからありがたい限りです。

 

ブラックリセーブルSQこんな方におススメ!

形状も独特なのでまだそれほど絵を描く経験の浅い方には少々戸惑うかもしれません。

ですのでお勧めは、ある程度基礎を学ばれた方、水彩画独特の塗り方に慣れてきた頃、例えばスケッチブックを1.2冊終わったくらいの方が次のステップに進まれるタイミングで使われるのが良いのではないでしょうか。

それ以上の方はプロ仕様にも十分耐える筆です。

 

唯一の欠点は穂先が鋭すぎるので、描いていて気持ち良い反面エッジが効きすぎることも。

あまりエッジを効かせ過ぎたくない場合は他の筆に代えて描きましょう。

 

 

まとめ

いかがでしたか?

ホルベイン製のブラックリセーブルSQ。

人工毛、獣毛両方の長所短所をうまく掛け合わせることで良いとこ取りをしているのに値段も手ごろになるなんてまさに最強ではありませんか?

あくまで自然の獣毛に何かしらのこだわりがある方以外は絶対おススメです!

特に初級から一段レベルアップしたい方や、あまりこれまで筆に頓着してこなかった方には新鮮な使い心地と新しい表現ができる驚きがあると思いますので、是非一本持っておいて頂きたい筆といえます。

 

この他水彩筆全般についての記事がありますのでこちらもご覧ください⇒水彩筆の選び方】筆えらびに悩んだら最初にかうべき筆はコレ!

piccolo2017