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”情熱の画家” ゴッホ の画風と生涯をわかりやすく解説!

こんにちは。管理人の河内です。

この記事では、おそらく日本で最も有名な画家ベスト3に入るゴッホを取り上げます。

美術に全く詳しくない人も、一度はその名を聞いたことがあるはず。

「ひまわり」の画家として超がつくほど有名な画家ですね。

今回から数回に分けてヴィンセント・ヴァン・ゴッホの画風と生涯について解説していきたいと思います。

彼の生涯や画業を通して、画家であり苦悩の人であった人間ゴッホを少しでも身近に感じていただければと思います。

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホについて

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホは代表作「ひまわり」をはじめ多くの傑作を残した画家として超がつくほど有名な画家ですよね。

日本では特に人気が高く「もっとも有名な画家ベスト3」というランキングを作ったら間違いなくランクインする画家だと思います。

実際に私が運営している絵画教室でも人気が高く、模写をしようとする人も多くいらっしゃいます。

画家に限らず多くの芸術家(アーティスト)たちの人生が彼らの作品に強い影響を与えるように、ゴッホの作品にも彼自身の生涯が強い影響を与えています。

ゴッホは19世紀後半のオランダに生まれ、その短い人生の中でイギリス、ベルギー、フランスなど転々と移り住みました。

その移り住んだ土地ごとで、出会う仲間や気候に絶えず大きな影響を受けますが、なんといってもゴッホの場合は彼自身の精神状態によって作風が大きく変化してったことが特徴です。

孤独、不安、安定、喜びなどがこれ程ストレートに作品に反映した画家も稀であり、それこそが魂の画家、情熱の画家と呼ばれるようになった所以なのです。

そこで今回はゴッホの生涯や画業を通して画家であり苦悩の人であった人間ゴッホについて見ていきたいと思います。

ゴッホってどんな人? ~ゴッホの作風と人物像について

ゴッホは19世紀後半の後期印象派を代表するオランダ出身の画家です。

後期印象派とは、主にゴッホ、ゴーギャン、セザンヌら19世紀後半に活躍した画家たちのことです。モネ、ルノワールらいわゆる「印象派」に強い影響を受けつつ(実際セザンヌは何度も印象派展に出品しています。)グループとして活動したわけではなく、個人個人で新たな表現を模索し、続く時代の画家たちに大きな影響を与えました。

ゴッホは鮮やかな色彩とタッチによる表現を印象派から学び、彼独特の激情的な表現を生み出し20世紀の表現主義、フォービズム(野獣派)などの先駆けとなりました。

ゴッホはちゃんと時間をかけて正規の美術教育を受けることがありませんでしたが、当時活躍していた印象派の画家仲間や日本の浮世絵などから多くを学び生来の情熱で独自の世界を作り上げました。

幼いころから癇癪もちで気性が激しくその情熱は時に災いとなりますが、逆に彼の制作の原動力でもありました。

その情熱でゴッホは27歳で画家を志してから37歳で死去するまでのたった10年の間に大量の作品を残しています。(現在認められているだけで油絵約860点、水彩画約150点、素描約1030点)

10年なんて僕のような凡人には、一通りの教育を受けてようやく自分の画風やオリジナリティを模索し始めるくらいの時間です(;^_^A。

しかしそれほど大量の作品を描いたにもかかわらず生前は画家として認められることはありませんでした。

ゴッホが生きている間に彼の作品は1枚しか売れず、画商をしていた弟のテオが献身的に物心両面から彼の生活を支えていました。

ゴッホは画家を志す前は職を転々とした後、牧師になろうとした時期がありました。

イギリスなどで仕事をしていた彼は、社会の底辺で貧しく厳しい生活を余儀なくされている炭鉱労働者や農民たちに深く思いを寄せ、彼らに寄り添って生きたいと思ったのです。

しかしその願いも強すぎる思いと気性のために周りからは認めてもらえずに挫折します。

その後画家を志すのも同じ思いからでした。

初期の作品に農夫や娼婦、労働者が多いのはそのためです。

↓こんな感じ

その気性の荒さから周囲の人たちとはことあるごとに衝突を繰り返したゴッホ、一見孤独なようでしたが弟のテオを始めパリの画材屋タンギー爺さん、ガシェ医師、ルーラン夫妻など少数ですが暖かく見守ってくれた人達もいました。

彼らをモデルに何度も絵に描いていおりその表情はとても優しく穏やかです。

もちろんモデルを雇うお金がなかったということもありますが、そこにはゴッホの感謝と愛情を感じます。

若きゴッホが牧師を目指したのも画家を志したのも、社会の底辺で生きる貧しい人たちに寄り添い精神的に救いたいという優しい気持ちからでした。

その本来彼が持っている優しさが、不器用な性格と大きすぎる感情の起伏ために隠れてしまい、その過激な言動だけがクローズアップして取り上げられ一人歩きしてしまっていると私は思います。

絵を描く立場から言うと、あんなに激しい色やタッチを短時間で一つの絵画として成立させるには、逆にそれらを制御しなければ作品にはなりません。

「ひまわり」をはじめゴッホの作品は、その強すぎるイメージとは裏腹にとても柔らかい色調が多く使われているのです。

そこにこそゴッホの優しさや繊細さが現れ、剛と柔のバランスを保って素晴らしい名作が描けたのではないかと私は思います。

“炎の画家”、“情熱の画家”と呼ばれるゴッホの人生は孤独、貧乏、アルコール、精神病などとの格闘の連続でした。

晩年は精神を病み、さらに自分を支えてくれている弟テオにとって、自分がいかに重荷になっているかを知ることで、自責の念に駆られて自ら命を絶つという悲しい結末で終わりました。

ゴッホの生涯~ざっくりと

ここでは簡単にゴッホの生涯を紹介します。

詳しくは、ゴッホの生涯~詳しくを参照してください。

ゴッホの生涯~詳しく

ゴッホは1853年オランダ北部のズンデル村に牧師の子として生ました。

彼の下に終生彼を支え続けた弟テオほか弟一人、妹三人がいます。

寄宿学校を中退後、画商や教師など職を転々とするなかで、社会下層の人々を救おうと牧師の道を目指しますがその気性の激しさから挫折。

27歳でようやく画家を志します。

故郷の風景や貧しい農民の生活を描き始めます。

一時期美術学校に通いますが1886年、画商をしている弟テオを頼り芸術の都パリへと向かいます。

当時パリでは一世を風靡していた印象派の画家たちや日本の浮世絵に多大な影響を受け意欲的それらを自身の作風に取り入れるなど制作に邁進します。しかしここでもその気性の粗さが災いし、周囲との確執を生み心身を病んでしまいます。そして療養のため南仏アルルへ移住。

アルルはゴッホにとってあこがれの日本をイメージさせる土地でした。

南仏に降り注ぐ太陽はすべてを輝かせ、まるで浮世絵の世界そのものだったのです。

ここで「ひまわり」のような私たち一般にイメージされる”ゴッホの絵”のスタイルを確立します。

アルルでゴッホは芸術家のコロニー(共同体)を作ることを夢見て多くの画家仲間を誘います。しかしやって来たのはゴーギャンただ一人。

そのゴーギャンともことあるごとに衝突し、耳切事件でわずか2か月余りで破たんします。

精神を病んだゴッホはサン・レミの精神病院へ入院。

治療を受けながらも作品を描き続け多くの名作を残します。

90年にオーヴェール=シュル=オワーズへと移り住みますが、その郊外にて銃による自殺を図り、翌日死去(享年37歳)

ゴッホの代表作を紹介

ここでは簡単にゴッホの代表的な作品をご紹介します。

詳しい解説はこちらをご覧ください。

⇒ゴッホの代表作をわかりやすく解説!

 

「ひまわり」1888

 

「自画像」1889

 

「花咲くアーモンド」1890

 

 

「アルルの跳ね橋」1888

 

「夜カフェテラス」1888

 

星月夜」1889年

ゴッホの作風と技法について

ゴッホの作風といえば、何といっても抑えることが出来ない激情を、キャンバスにぶつけたような大胆な筆遣い厚く塗られた絵具という印象を持っているのではないでしょうか?

精神を病みながらも日に一枚、二枚ととてつもないスピードで描き上げていた彼は、晩年には筆を使わずに直に絵具のチューブからキャンバスに塗っていたといいます。

しかし、筆遣いや厚く塗られた絵具だけが彼の特徴ではありません。

強烈なインパクトを与えるゴッホの作品は、意外なほど色数が少ないのです。

色数をかなり制限していたにも関わらず、あれほど強烈なインパクトを出すことに成功している原因は、補色の使い方にあります。

補色とは、下記の図にあるような色相環のなかで反対側にある色を言います。

補色の関係にある色同士(たとえば赤と青緑)を隣り合わせに配色すると、強く引き立てあうという特徴があります。

ゴッホの作品ではこの補色の効果を使うセンスが抜群で、他の画家にはない際立った特徴となっています。

その他にもゴッホ特有の技法について詳しく知りたい方は模写をするなら必見!ゴッホの技法も合わせてご覧ください。

ゴッホ まとめ

いかがでしたか?

天才ゴッホが少し身近に感じていただけましたでしょうか。

ゴッホの画風と生涯をまとめてみると次のような感じです。

  • ゴッホは19世紀後半オランダに生まれる。
  • 生来癇癪もちで気性が荒く、ことあるごとに周囲と対立していましたが、一方で貧しい人々にの苦境に心を痛め牧師を目指すなど優しい心根を持っていた。
  • 27歳で画家を志すも絵は一枚しか売れず、弟テオの仕送りに頼って生活していた。
  • 印象派や日本の浮世絵大きな影響を受け独自の画風を確立。
  • 亡くなるまでわずか10年ほどの短い期間で数百点に及ぶ名作を世に残した。
  • 画風は激しい色彩と荒々しい厚塗りが特徴だが、反面繊細で柔らかな色使いでそれらをコントロールしている。

最近は日本でも度々『ゴッホ展や』『印象派展』が開催され実物をが見れる機会も増えています。

是非皆さんも実際にゴッホの作品を見る機会があればこの記事を参考に見ていただければ幸いです。

【ゴッホに関するお勧め記事】

・ゴッホの生涯をわかりやすく解説します

・ゴッホの代表作を解説付きで紹介します

・模写するなら必読!ゴッホの技法について紹介します

・知っているようで知らないゴッホのエピソード

 

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